音楽フェス主催者ら「野外ミュージックフェスコンソーシアム」結成、その意味とこれからのフェスシーン

■音楽フェス主催者らが、持続可能な野外音楽フェス文化形成・発展のため「野外ミュージックフェスコンソーシアム」を3月22日に設立した。発起人は、近藤正司氏（スペースシャワーネットワーク）、若林良三氏（ウエス）、菅真良氏（ジー・アイ・ピー）、石飛智紹氏（スマッシュ）、海津亮氏（ロッキング・オン・ジャパン）、大野哲義氏（クリエイティブマンプロダクション）、力竹総明氏（グリーンズコーポレーション）、CiP協議会ら。

■新型コロナウイルスの影響で、全国的に音楽フェスの開催が中止・延期に追い込まれた結果、文化的・経済的に多くの損失を招いたことを受け「野外」フェス主催者らがコンソーシアムを結成した。野外音楽フェスのさらなる発展が目的で、各地域と連携し、イベント開催のためのガイドラインの策定および政府や行政、自治体への要望を行う。

■野外ミュージックフェスコンソーシアムが主張するポイントは、屋内で開催されるイベントに比べ、野外イベントは、3密のうち「密閉」を避けやすく感染リスクが低いことである。その上で、各イベントが連携しルール作りと周知を行うことで、安全・安心な野外音楽フェス開催の拡大を目指す。現状では、音楽イベントは全般的に高い感染リスクを抱える印象を持たれがちだ。各イベントの性質を冷静に捉え、まずは野外フェスからスタートすることで世間的な理解を得ることがねらいだ。

■また野外音楽フェスの特徴として、イベント開催にともなう消費額（交通宿泊費など）が大きい点が挙げられ、各開催地域で大きな経済効果を生んでいる。地方創生に一役買っていることは言うまでもない。

■野外ミュージックフェスコンソーシアムの発起人らが手がけるフェスと開催地、開催日程は以下の通り。

■なお今回、野外ミュージックフェスコンソーシアムが定義した「野外音楽フェス」とは、屋外に複数のステージがあり、複数のアーティストが出演し、開催時間が長く、観客が自由に回遊出来ることができるイベントのこと。